レクサスSCをご存知ですか?
かつて存在していたレクサスの2ドアクーペ、SCとは
前回「トヨタ産業技術記念館」に訪問した記事をアップしましたが、今回は施設内に展示されていたレクサス・SCをクローズアップします。2010年に生産を終了しており、CPO(認定中古車)にもラインナップされていないため(CPOは初年度登録から8年未満という条件があるため)、最近にレクサスを知った方はご存知ないかもしれませんので、ここで紹介しようと思います。
このモデルは元々4代目 トヨタ・ソアラとして2001年から発売されていましたが、2005年にレクサスブランドが日本で展開されるタイミングに合わせて、レクサスの車種として生まれ変わるためにマイナーチェンジが実施され、車名もSCに改名されました。SCは「Sports Coupe」の頭文字に由来しています。ボディ形状は電動開閉式メタルトップが採用されたコンバーチブルタイプですが、スポーツクーペでありながら後部座席も備えているので、乗車定員は4名になっています。
滑らかな曲線が美しいエクステリアデザイン。トヨタ・ソアラの時代から逆算すると、20年以上前のデザインになりますが、現在でも通用するエレガントなスタイリングです。パワートレーンは4.3L V型8気筒を搭載し、国産車としては大排気量の部類に入ります。
インテリアは本木目パネルが各所に使われ、高級感が演出されています。また、ソアラから引き継がれれたカーナビはDVD方式を採用していましたが、SCの年次改良時に他のレクサスの取扱車種に合わせて、HDD方式に変更されました。
SCは2010年に生産を終了した後、レクサスブランドのラグジュアリークーペの座は、2017年に発売されたLCが引き継ぐことになりました。どうしても販売の主力はセダンやSUVになるので、クーペは短命になりがちですが、レクサスらしいラグジュアリー感のあるモデルが、ラインナップから消えてしまったのは実に惜しいと思います。今では街中でもあまり見かけなくなりましたので、運良くSCを見られる機会に恵まれた際は、じっくり観察してみても良いかもしれません(但し、ドライバーさんが乗車中であったり、走行中のクルマは除きます)。
【展示車スペック】
車種:レクサス SC(UZZ40型)
グレード:—
エンジン:V型8気筒 4.292 L
最高出力:280ps
最大トルク:43.8kgm
年式:2005年式
ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン
全長×全幅×全高:4,535mm×1,825mm×1,355mm
車両本体価格:6,800,000円