ポルシェ・911 GT3 RS 新旧を徹底比較
911 GT3 RS 992型 対 991型
ポルシェスタジオ銀座に、期間限定でGT3 RSの新旧コラボレーション展示を行っていたので見に行きました。新旧というのは992型と991型の事で、991型が旧といっても登場したのは約5年前なのでそこまで古くはありませんが、ここでは比較のために新旧と呼称させていただきます。
では、早速気になる2台を見比べてみようと思います。
911 GT3 RS(992型)
992型のGT3 RSは、先代991型と同様に自然吸気4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載していますが、最高出力は先代より5馬力アップの525馬力となっています。また、ボディサイズは全長×全幅×全高=4,572(+15)×1,900(+20)×1,322(+25)mmと先代より大きくなっていることも特徴です。
フロントフードにはフィンが設けられており、先代以上に冷却効果を高める装備が施されています。
レーシングカーのような特徴的な大型リアウイングは、スワンネック型で支持された2分割式となっており、ポルシェの市販車史上最も巨大なウイングと言われています。さらに992型ではポルシェの市販車初のドラッグ・リダクション・システム(DRS)を搭載したことにより、先代と比べて2倍以上のダウンフォースの確保に繋げています。
911 GT3 RS(991型)
991型 GT3 RSの新車発売時が2,692万円でしたが、このポルシェスタジオ銀座に展示されている認定中古車は、当時の新車価格を上回るプレミア価格が付いています(価格は後述参照)。それだけこのモデルの人気と希少性の高さを裏付けています。ちなみに991型には前期型と後期型が存在しており、このモデルは後期型にあたります。
フロントフードには、992型とは異なる2つのNACAダクトが冷却用に設けられています。また、軽量化のためにフロントのポルシェ クレストはステッカーとなっており、ほんのわずかでも車重を軽くしたい徹底ぶりに感心してしまいます。車両重量は992型より20kg軽い1,430kgですが、これは992型の方が20kg増に抑えたという言い方が正しいかもしれません。
992型同様に、強力なダウンフォースが得られる大型リアウイングが装着されています。992型より小さいサイズとはいえ、十分際立った存在になっています。
新旧GT3 RSを比べてみましたが、特別なモデルに冠される「RS(レンシュポルト)」(ドイツ語で「レーシングスポーツ」の意味)を与えられているだけあって、両モデル共に限りなくレーシングカーに近いハイパフォーマンスマシンになっています。非日常体験を味わたいのであれば、911 GT3 RSは最も適した一台であることは間違いないでしょう。あなたはどちらのGT3 RSが好みですか?
【展示車スペック】(認定中古車 2024年2月現在)
車種:ポルシェ・911(991型)
グレード:GT3 RS
エンジン:水平対向6気筒 3.996 L
最高出力:520ps
最大トルク:47.9kgm
年式:2019年式
ボディカラー:リザードグリーン
全長×全幅×全高:4,557mm×1,880mm×1,297mm
車両本体価格:30,500,000円
※992型のプライスボードが無かったため、スペックは省略いたします。