スカイライン NISMO 発表!でも少し遅い!?
スカイライン NISMO 発表したけど…
2023年8月にスカイライン NISMOを9月に発売することを発表しましたが、日産グローバル本社ギャラリーで現車が展示されているとのことで、見に行ってきました。残念ながら展示車に触れることはできませんでしたが、ステージ上でスタッフの方がスカイライン NISMOの車両説明を行ってくれました。隣には2代目スカイライン 2000GTが展示されており、60年前のクルマとの違いが一目で分かります。
車好きであれば、NISMO(ニスモ)をご存じの方は多いと思いますが、日産がレースでのノウハウを活かした市販車用パーツやコンプリートカーを販売しているブランドです。その由来から、NISMOは日産では高性能車に与えられるグレード名にもなっています。
スカイライン NISMOは既存のトップグレード「400R」の高性能版として発売されますが、モデル末期の有終の美を飾るためかと思いきや、さらにスカイライン NISMO Limited が2024年夏頃に発売を控えており、まだ現行スカイラインを継続していく意向のようです。ちなみに「NISMO」は1,000台限定で、注文が1,000台に達した時点で注文受付が終了します。「NISMO Limited」の方はわずか100台限定で、オンライン応募での抽選販売になり、購入希望者は両モデルの販売手法が異なるので注意が必要です。
日産グローバル本社ギャラリーでは、スカイライン NISMOの発売に併せて、歴代スカイラインのレーシングカーやNISMOロードカーが展示されていました。
プリンス スカイライン GT【1964年:S54A-1型】
スカイライン GT-R グループA カルソニック【1990年:BNR32型】
GT-R NISMO Special edition【2023年:R35型】
フェアレディ Z NISMO【2023年:RZ34型】
今回はスカイラインにスポットを当てた展示車が多く、スカイラインの歴代モデルが展示されていました。手前から、「スカイライン GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」「スカイライン 2000 ターボRS」「スカイライン 2000GT-R」です。分かりやすく言い換えると、GT-R唯一の4ドアモデル、鉄仮面、ハコスカとなりますが、鉄仮面はテレビドラマ「西部警察」に登場したマシンで、筆者も子供の頃に「西部警察」のパトカー仕様のラジコンカーを持っていたのでよく覚えています。
個人的な意見ですが、なぜ今になって「NISMO」を発売することなったのかが気になりました。なぜなら、現行スカイライン(V37型)は2014年から発売しているため、既に9年前のモデルになっています。今更感が否めない気もしましたが、レクサスでもISが2013年に発売した現行モデルに、9年後の昨年にIS500″F SPORT Performance”が追加設定されたことを考えると、各メーカー共にセダンのテコ入れを図っているのかもしれません。SUV全盛のクルマ市場ではありますが、両モデルがセダン復権の足掛かりになることを願っています。
【展示車スペック】
車種:日産 スカイライン(RV37型)
グレード:NISMO
エンジン:V型6気筒 2.997 L ツインターボ(NISMO専用チューニング)
最高出力:420ps
最大トルク:56.1kgm
ボディカラー:NISMO ステルスグレー
全長×全幅×全高:4,835mm×1,820mm×1,440mm
車両本体価格:7,880,400円