レクサス初の電気自動車 UX300e は買いか?
レクサス UX300e はどんなクルマ?
2019年11月に広州モーターショーで初公開された、レクサス初の電気自動車UX300e。日本での発売は、2021年前半を予定しているとのことです。
ベースのUXはレクサスSUVのエントリーモデルであり、開発チーフエンジニアが女性ということもあって、乗降性に考慮した構造や運転のしやすさなど、女性視点に立った造りになっています。それを踏まえて、今回のUX300eはモーターやバッテリーを車体下部に配置することで低重心化を実現。航続可能距離は400kmを確保し、運動性能と使い勝手を両立した車両になっています。サイドにはレクサス初の「Electric」ロゴエンブレムが入ります。
発表されたインテリアデザインの写真は、現行UXとほぼ同じような意匠ですが、元々のデザインは洗練されているものの、質感がややチープなのが残念な点です。この辺りは現行より改善されることを期待したいです。よく見ると、シフトノブがLCに装着されているものと似たデザインのようですが、ここは現行と違う点かもしれません。
スマートフォンの専用アプリで、バッテリー残量や走行可能距離表示などの確認が可能。また、車外からエアコンやシートヒーター、デフロスターをスマートフォンで操作できたりするのでスゴイです。今後は、このようなスマートフォンと連携した機能が増えていくかもしれません。
電気自動車ということで静粛性には重点が置かれていて、床下にあるバッテリーが遮音壁として機能しています。車内での会話も聞き取りやすく、ドライブ中の会話もはずむのではないでしょうか。
ではUX300eは買いか? というと気になる点もあります。まず価格は現行UXのガソリン車は390万円~、ハイブリッド車は430万円~となっています。UX300eの価格は正式発表はされていませんが、おそらく500万円を超えてくると想定されます。私見ではありますが、500万円だと選択車種も広がり、この車格ではやや割高感も否めません。
とは言え、このUX300eがレクサスの電気自動車の皮切り的存在としてどう発展していくのか非常に楽しみです。UX自体は取り回しの優れた車両ですし、利便性は高いと思います。まだ明らかになっていないUX300eの詳細なスペックが、発表されることを待ちたいと思います。