NISMO 40周年記念の展示車をチェック!
輝かしい栄光をもう一度!
少し前の話ですが、「NISMO 40周年記念展示」というイベントが「日産グローバル本社ギャラリー」で開催されました。これは日産のモータースポーツ活動を象徴するNISMOが今年で40周年を迎えるので、特別な車両が数多く展示されるイベントです。
ギャラリー内にあるメインステージでは、スタッフによるニスモ車両のプレゼンテーションが行われており、ステージ上ではサーキットでしか見られないレーシングカーが展示されていました。
NISSAN Formula E Gen3
電気自動車のフォーミュラカーレース「フォーミュラE」に日産が参戦したレースカーです。
モチュール オーテックZ
スーパーGT参戦車両のNissan Z NISMO GT500ですが、ここ数年は他チームの活躍が目立っており、しばらくシリーズチャンピオンから遠ざかっています。NISMOはこれまで何度もタイトルを獲得してきた名門チームなので、来シーズンの巻き返しに期待したいと思います。
メインステージ横のプロダクトゾーンでは、往年のレーシングカーが多数展示されていました。
ニッサンR92CP
全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権で、1990・91・92年の3年連続ダブルタイトル(メーカーとドライバース)を獲得した栄誉あるレーシングカーです。
ニッサンR390GT1
1998年にル・マン24時間レースで、総合3位の好成績を残したモデルです。
スカイラインGT-R グループA カルソニック
もはや説明不要のカルソニックブルーのスカイラインGT-R。1990年に全日本ツーリングカー選手権でこのR32型スカイラインGT-Rが投入されましたが、このカルソニックは全6戦中5勝を挙げ、シリーズチャンピオンになるという圧倒的な強さを見せてくれました。
ヘリテージゾーンに移動すると、伝統的なロードカー(公道市販車)が展示されています。
フェアレディZ Version NISMO Type 380RS
スーパー耐久用3.8Lエンジンをデチューンして搭載して公道仕様にしたモデルで、300台限定で発売されました。
NISMO 400R
R33型スカイラインGT-Rをベースに、車名の由来となった400馬力を発生する2.8L専用エンジンが搭載され、わずか99台限定で発売されました。
NISMO 270R
NISMOの創立10周年を記念して企画されたオンロード・コンプリートカーです。S14シルビアをベースにしたこのモデルは1994年に30台限定で販売され、当時の国産車としては450万円と高額な価格でしたが、応募多数でオーナーは抽選で選ばれたとのことです。
日産自動車を親会社に持つNISMOですが、業績が悪化しているその日産自動車は、今年11月に全世界で9000人の人員削減を発表しました。そして、今月にはホンダとの経営統合を発表し、日産にとっては激動の一年となりました。日産には日本を代表する伝統的なクルマが多数存在しているので、来年以降はその魅力を発揮して、元気な姿を見せてほしいです。