マクラーレン アルトゥーラをテストドライブ!

筆者もついにマクラーレンでスーパーカーデビューか!?

というタイトルは冗談ですが、「ARTURA SPECIAL TEST DRIVE」に申し込んだところ、幸運にもマクラーレン・アルトゥーラに試乗する機会に恵まれ、マクラーレン東京にお邪魔することになりました。初めて訪問しましたが、ショールーム内は白を基調とした落ち着いた雰囲気で、新車と認定中古車がズラリと展示されておりました。

マクラーレン東京

期間限定生産車となったキュラソーブルーの600LTスパイダーと、シリカホワイトの720Sスパイダー。両モデル共に認定中古車で、ショールーム訪問時の車両本体価格は600LTスパイダーは3,100万円、720Sスパイダーは3,680万円となっており、中古車と言えども決して価格はお手頃なものではありませんでした。

マクラーレン東京

こちらはマクラーレンオレンジの620R。公道を走行できるレーシングカーと言える仕様で、総生産台数225台の限定車になっています。このモデルも認定中古車ですが、希少性の高さから価格がほとんど落ちておらず、車両本体価格は3,880万円となっていました。

マクラーレン 620R

マクラーレン 620R

ショールームの展示車ばかり紹介してしまいましたが、ここで試乗車のアルトゥーラとご対面です。マクラーレン初の量産車プラグインハイブリッド車(以下、PHEV)ということで、期待しながらクルマに近付いたらなんと左ハンドル! 筆者は左ハンドルの運転経験が乏しく、父親が20年前に所有していたポルシェ・911(996型)を数回運転して以来で、内心はちゃんと運転できるのか非常に不安でした…今回の「ARTURA SPECIAL TEST DRIVE」ではレーシングドライバーの東徹次郎さんが同乗して、東さんに先に一般道と高速道路でプロの走りを見せていただいた後に、途中でドライバーチェンジをして同じようなルートでショールームまで戻るという試乗コースでした。

アルトゥーラ

左ハンドルの心配を運転前に東さんにお伝えしたところ、「サイドミラーで確認しながら走れば大丈夫ですよ」とおっしゃってくださったので、それに従ったところ、意外にも普通に走行することができました。気持ちが落ち着いてからクルマの走りやサウンドを意識し始めると、スーパーカーとは思えないような乗りやすさを感じます。まず全幅1,913mmは、同じくPHEVでライバルのフェラーリ・296 GTBと比べても45mmも短く、またスーパーカーの割には前方視界が良く、日常走行でも安心して運転できそうな印象を持ちました。乗り初めは走行モードを電動の「Eモード」にしたところ、スーパーカーとは思えないほど静かに走行できます。これを「コンフォートモード」に変えると、けたたましいエンジンサウンドが顔を覗かせ、さらにアクセルを踏み込めば、強烈な加速感を味わうことができます。

アルトゥーラ

個人的にマイナス面を二点挙げるならば、アクセルペダルが左寄りで、慣れれば問題ないのでしょうが、最初はアクセルペダルの位置を確認するくらい気になりました。もう一点は自分でバック駐車をしたところ、メーターパネルにバックモニターが表示されますが、モニター表示がステアリングの位置と重なって全く見えませんでした。結局サイドミラーを見ながらバックするのが、一番やりやすかったです。

それでもこのアルトゥーラは、筆者が初めて運転したスーパーカーとしては乗りやすく、燃費性能の高いモデルとして非常に気になるクルマとなりました。実際に乗ってみると良い印象に変わると、マクラーレンのセールスがおっしゃっていましたが、まさにその言葉通りでした。実用性の高いスーパーカーとして、今後のセールスに期待したいと思います。

アルトゥーラ

【試乗車スペック】
車種:マクラーレン・アルトゥーラ
グレード:—
エンジン:V型6気筒 2.993 L ツインターボ
最高出力:680ps
最大トルク:73.4kgm
ボディカラー:フラックスグリーン
全長×全幅×全高:4,540mm×1,915mm×1,195mm
車両本体価格:30,700,000円

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