ポルシェ 718スパイダーを同乗試乗体験

スパルタンという言葉が似あうポルシェ

ポルシェスタジオ銀座では、ポルシェ プロと呼ばれるポルシェの運転に精通しているスタッフがおり、そのスタッフの運転による同乗試乗体験というサービスがあります。しかも比較的レアなモデルが試乗車となっているので、試乗予約をする価値は高いと思います。筆者が今回予約した試乗車は、718スパイダーになります。

718というと、エンジンがこれまでの水平対向6気筒自然吸気（NA）から水平対向4気筒ターボにスイッチしたことが話題になりましたが、この718スパイダーでは、復活した水平対向6気筒NAエンジンが搭載されています。推測ですが、この復活はファンからの熱い要望があったのではないでしょうか。

前述の通りポルシェ プロが試乗車を運転し、筆者は助手席に座るのみですが、数十分の試乗を体験しました。以前に同じミッドシップの718ボクスターを試乗したことがありますが、全く別物と感じるほど、背中の方から激しいエンジンサウンドが室内に響いてきます。でもそれが不快に感じるものではなく、スポーツカーらしい高揚感を覚えさせてくれます。足回りも走行性を優先した適度な硬さを感じます。718ボクスターのフラッグシップモデルがこの718スパイダーなので、別物と考えるのが妥当なのでしょう。

インテリアですが、ドア内側の開閉ノブは軽量化のためストラップ式になっています。ポルシェは軽量化を狙ったモデルには、このナイロン製ストラップをドアノブに採用することが多いですが、個人的にはこの部分がチープに感じてしまうのがやや残念です。

今回は試乗日和とは言えず小雨がちらついていたため、せっかくのオープンカーであるにも関わらず、オープンにして走行することができませんでした…このソフトトップはボクスターとは違って自動で開閉できず、一度車を降りて外に出て自分で作業する必要があるのが手間ですが、軽量化に重点を置いたモデルですので、快適さは不要なのかもしれません。

ポルシェスタジオ銀座での同乗試乗車は718スパイダー以外にもありますが、試乗車の入れ替えもあるようです。同乗とは言え、普段は試乗する機会の少ないレアなモデルが用意されているので、気になる方はぜひ試乗予約をしてみてください。

【試乗車スペック】
車種：ポルシェ 718 スパイダー（982型）
グレード：—
エンジン：水平対向6気筒 3.995 L
最高出力：420ps
最大トルク：42.8kgm
年式：2020年式
ボディカラー：キャララホワイト メタリック
全長×全幅×全高：4,430mm×1,801mm×1,258mm
車両本体価格：13,560,000円

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