レクサスRC Fはポテンシャルが高い!
一般道とサーキットの両方で楽しめるレクサスRC F
「F」とはレクサスのハイパフォーマンスモデルにのみ冠する特別な証。RC Fもその名の通り、高性能スポーツクーペとして登場しました。上質な走りを意識したベースモデルの RC とは、アプローチの異なるモデルと言えます。
RC Fは2014年10月にRCと同時に発売されました (「Carbon Exterior package」は、少し遅れて2015年1月末発売となった)。477馬力を発生するV8 5Lエンジンは、抜群の加速性能と刺激的なサウンドを保障してくれます。発売に併せて、ボディカラーにはメーカーオプションの「ラディアントレッド」と「ヒートブルー」の他に、「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」の新規色が追加されました。残念ながら、2021年1月現在では「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」は廃止となっており、新車では選択できなくなっています。
2018年には特別仕様車「F 10th Anniversary」を発売しました。2018年時点では「F」第一弾モデルの IS Fの生産は終了していましたが、IS Fが発売された2007年から数えて、「F」は10周年となります。GS Fも同時に同特別仕様車が発売されましたが、RC Fは35台、GS Fは25台と極少の台数限定生産となりました。また、ボディカラーは新色として「マットマーキュリーグレーマイカ」が採用されました。外装部品にはカーボンやチタンマフラーが使用され、軽量化にも重点が置かれています。
2019年5月にマイナーチェンジしましたが、最大のポイントは「Performance package」がトップグレードとして新設定されました。このグレードの外装部品にはカーボンパーツが多数装着され、車両重量も従来より20kg低減されました。専用装備のレッドブレーキキャリパーは、スポーティさを強調しています。また全グレードで出力や空力性能の向上が図られ、まさにRC Fの完成形と言えるでしょう。
「F」シリーズを新車で購入する場合、IS Fと GS Fが既に販売を終了しているため、2021年1月現在では RC Fしか選択肢がありません。また、現時点では「F」シリーズの今後の追加予定が無いため、RC Fはレクサスのモデルの中でも貴重な存在となっています。この RC F が「F」の魅力の伝道師として、その存在感を主張し続けてほしいと思います。